G・デルトロ製作、B・ルエダ主演。
徐々に失明していく主人公と、「透明人間」と呼ばれた男を巡るサスペンススリラー作品。
失明していく過程で徐々に目が見えなくなっていく描写が恐ろしい。
「目が見える」という単純なことに感謝できる作品だった。
失明した主人公と犯人の攻防戦には緊張感があったし、目が見えないということがいかに怖いか、よく分かる作品だった。
主人公と夫の関係が素晴らしい。
妙に感動的で、ラストもとても良かった。
目に注射器を刺す演出がリアルすぎて気持ち悪い。針が刺さる瞬間の目の弾力をリアルに表現しすぎ。
暗闇の中、カメラのフラッシュで視界を確保する演出は"SAW"を筆頭にいくつかの作品で見かけたけど、本当にカッコいい演出だと思う。
確かに存在しているのに誰の記憶にも残らない人間というのは、実在しているかもしれない。
あまりにも影が薄くて、友達がいなくて、むしろ人に認識されることを自ら避けているような人間が本当にいるとしたら、それは少し悲しいことだなと思った。
今回の犯人のように、認識されるチャンスはいくらでもあったはずなのに、それを自ら潰し、独りよがりな世界に没頭するのは違うんじゃないかと。
B・ルエダの作品を観るたびに本当に美人だなぁと思う。
TSUTAYAで探してもなかなか見つからなかったから、本当にU-NEXTに感謝しました。