むらむら

ロスト・アイズのむらむらのレビュー・感想・評価

ロスト・アイズ(2010年製作の映画)
5.0

名曲"LOOK OF LOVE"(愛の面影)を偏愛する謎の人物に自殺へと追い込まれた盲目の姉。双子の妹であるジュリアも、目を患っており、謎の人物に追われることになる……というスリラー。

盲目を扱ったスリラーには「ブラインドネス」という傑作がある。同じギレルモ・デル・トロのプロデュース作品には「パンズ・ラビリンス」という大名作がある。さらに、脚本のオリオル・パウロには、「ロスト・ボディ」「嵐の中で」という脚本術のマスターピースがある。

となると、この作品にも期待するよね。

観た人は分かると思うんだけど、部分部分のパーツはとっても良いのですよ。どことなくゴシックな雰囲気。目が見えなくなる主人公に対し、常にドラえもんの「石ころ帽子」を被っているかのように「存在が見えない」謎の人物。後半のスリリングな展開。なのに、なぜ、上に挙げたような作品に比べて劣っているように感じてしまうんだろう。うーむ。

ダメだ。目以上に頭の悪い俺としては、映画に対して口の悪い言い方は出来ない。興味ある方は観て、良いか悪いか教えてほしいです。

あ、この映画も、この手の作品にありがちな無意味なヌードシーンがある! さらに、男性シャワーシーンという、さらに無意味なシーンまであったりして、無意味なサービス精神に笑ってしまいました。
むらむら

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