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ミッドナイト・ランのしゃにむのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)
4.5
「君はいい奴だ。こんな形で知り合っていなければ…」

「やっぱり憎しみ合ってたかも」

「「ハハハハ!」」


ニヤニヤしちゃいます。この2人、憎たらしいくらい好きです。常に罵り合って喧嘩ばかり。争ってる場合?…(いいぞもっとやって)。口の悪い男2人のロードムービーです。三つ巴の出し抜き合戦…こりゃたまらん!

騙して騙されて、出し抜いて、出し抜かれて。出てくるやつらみんなくせ者揃いです。だけど特にくせ者なのは会計士のデュークですね。麻薬王から金を盗み取って慈善事業に寄付するとんでもない男。案の定、賞金稼ぎ、FBI、ギャングからつけ狙われます。凄腕の口の悪い賞金稼ぎのジャックに捕まり行動を友にします。大人しくしてれば良いものをこの男、黙っちゃくれない。

デュークは極度の健康オタクのようで、ジャックが肉を食べているのを見ると動脈硬化だ、危険だ、と罵ります。

「危険だと知っててするのは愚かだね」

「追われるのを知ってするのは愚かだね」

はい、ブーメラン。
ジャックも負けじとやり返すのが面白い。貨物列車飛び乗る時も、ジャックを出し抜いて先に乗ってドアを閉めます。

「来世で会おうぜ!」

「懐かしい来世だね!」

すぐに背後にジャック。すかさず喧嘩です。割と本気の殴り合い。あらら。

憎まれ口…たまんないです。飛行機恐怖症のくだりはすっかり出し抜かされました。騙し合い合戦が実に爽快。滅法面白い。とにかくこの2人から目が離せません。あーいいぞ。
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