だいち

幸せへのキセキのだいちのレビュー・感想・評価

幸せへのキセキ(2011年製作の映画)
3.7
20秒の勇気の先。

だせぇ放題。それだけでとてつもなく損してる。日本のマーケッターはちゃんと映画見て、考えてるのか。

さておき。

とんでもない人生の節目、引っ越しと共に動物園の中で暮らすだなんて、人生何回やればそんなチャンスが巡ってくるのか。成功への鍵は初動の勇気、たったの20秒。いやー、良い映画でした。実話をベースにしているからこそ、努力や苦労が作り物ではなく、本物だという実感を作り、主人公含め周りの人物の献身性をただただ尊敬してしまう。

展開的に恋愛恋愛もしてないし、家族との話、動物園開園まで、バランスがちょうど良かった。ただ、やっぱり最後に行くに従って全てが丸く丸く収まっていくのは見ていて不自然さも感じてしまう。家族間に出来た溝は傷付いた年月分、時間がかかるかなとは思ってしまう。それでも傷つけてしまっても本音を出せる関係性を表現したあのシーンは素晴らしい。

そして、スカーレット・ヨハンソンやエル・ファニングなど脇を固める女優陣がまぁ、美しいこと。だからこその動物臭さみたいなものが少し薄まって見やすかったのかも。やっぱり人間か。
だいち

だいち