そう、空気の中にもいるよ。空を飛ぶ風船のように。
決して病気のことに着目するのではなく、息子との毎日に着目して、生きていく1日1日の大切さを描いている。でもそれは毎日ケーキを食べるような特別なことの連続ではなくて、一緒に歩いたりTVを観たり、何気ないことへの幸せを描いているようにも感じる。
父が父として最後何をしてあげられるか。死に向き合うことが、どれほど怖いか。自分一人で済む話ではないからこそ、考えさせられるものがある。
あの日僕がしてほしかったことを息子にしてあげる、最後の行動はまさしく人生最大の最良の選択であったとそう思いたい。