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Reflection in a Dead Diamond
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『Reflection in a Dead Diamond』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第75回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
『デス・バレット』などで知られるブルーノ・フォルザーニ、エレーヌ・カテト監督作品。ベルリン映画祭コンペに出品された。

リアルタイムでは評判がよくなかった作品だが、これはけっこう好きかも。正直何が何だか分からないのだが、所謂スパイものをベースにして遊びをふんだんに取り入れた前衛作品。こういうのが入ってくるのがベルリンの醍醐味だよな。

映像センスだけで魅せていくタイプの作品で、ストーリーは二の次。整合性が合わないところもあるし、冷静に考えるとおかしいところもある。しかし一つ一つの映像が凝りに凝っていて魅せる。

リゾートホテルに泊まる老人が隣の女が消えたことをきっかけに過去と現在が混濁していくという話。うーん、これは話なのか…

老人の頭で再構成される虚実入り交じる記憶をそのまんま映像化したような作品。それこそダイヤモンドの反射のように色んな映像が複製されては入り交じっていく。

うーん、この監督たち面白いぞ。過去作も日本で観られるようなので観てみたい。もはや前衛映画のような作品だが、映像力が半端ではないので魅了されてしまう。低評価の理由も分かるが個人的には好きだった。
[ユーロスパイ映画の4次元フラクタル] 90点

大傑作。2025年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。エレーヌ・カテ&ブルーノ・フォルザニ長編四作目。1960年代のユーロスパイ映画へのオマージュ、というよりも狂気じみたフェティシズムによってのみまとめられた、俳優とスパイの走馬灯とでも呼ぶべき奇っ怪な作品である。一応の物語は、コートダジュールの豪華なホテルに暮らす老人が、隣室の若い女に興味を惹かれ、遥か昔に敵対した美しいスパイの女を思い出すというもの。かつてここと同じホテルで、美しい味方の女スパイと共に尊大な富豪を警護し、セルペンティクという白い服面の敵に倒された経験があるのだ。セルペンティクはイルマ・ヴェップ風のマスクに身を包んだ女性の姿でも登場し、複数の顔を持っており、主人公を翻弄していく。というのが一応の流れだが、映画は物語ることよりもイメージの連鎖を優先しており、現在と過去が複雑に入り混じったフラクタルのように錯綜していく。そうするうちに、これらのスパイ作戦が実は原作もののスパイ映画であったことも判明し、主人公がかつて著名なスパイを演じた俳優であることも朧気に分かってくる。こうなるとオマージュとフェティシズムに更なる層が加わり、これがスパイ映画の集合的意識から生まれた記憶の集合体のような視点、つまりはスパイ小説/映画の定型である凄腕主人公とボンドガール的な立ち位置の女性とマクガフィンんとしてのダイヤモンドというメタ的視点までフラクタルの中に混ざり込むことになる。ある意味でボンド役者交代を"一つの存在であるボンドを多人数で入れ替えて運用している"として描いた伊藤計劃『女王陛下の所有物』をドラッギーに視覚化するとこんな感じだろうか(同作はシリアスな話だが"人間は物語の集合体にすぎない"という点でも似ていると言えるだろう)。監督は今敏『千年女優』も元ネタと語っているとか。終盤は若干クドいので75分くらいだったらマジでオールタイムベスト級だったと思う。
3.5
【イメージのバンドデシネ】
ベルリン国際映画祭コンペティションに選出されたエレーヌ・カテト&ブルーノ・フォルザーニ新作。『デス・バレット』の監督だけあって今回も過剰積載な作品であった。

本作はバンドデシネ的な空気感の中でスパイアクションが断片的に紡がれていく内容でストーリーというよりかはクリシェのイメージをつるべ打ちにしていく。その手数はやたらと多く、ダイヤモンドアイの指輪、銃弾をヒールのピンにし武器とする様、銃不具合からの鈍器撲殺などといった画になるスペクタクルで覆い尽くされる。

この過剰さは好みが極端に分かれる。『デス・バレット』が好きならハマるだろうし、大嫌いなら本作も必然と苦になる。

アート系映画ながら、サクッと楽しめた一本といった感じだろう。