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Yunan(原題)
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『Yunan(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.6
【第75回ベルリン映画祭 コンペティション部門出品】
アミール・ファハー・エルディン監督の長編二作目。ベルリン映画祭コンペに出品された。

自殺願望にとりつかれた男の心の旅を描く作品。静かなトーンで紡がれる心理劇として一定のクオリティにある。寓話も用いて丁寧に心の内を描写した作品で割と好きだった。

単純な面白さがあるわけではなく好みは分かれそう。しかし主人公の男の気持ちが浮かび上がってくる展開の積み重ねがとてもいい。

滞在先のホテルの女主人を演じた俳優さんもとても繊細に演じていて好感が持てた。

どれだけ絶望しても生きていかなければならないというメッセージが最後に浮かんでくる。終わり方もとてもよい。少し長いが許容範囲でしょう。

鈍重になりすぎないストーリーテリングがよく、シンプルながらも今の自分はどうだろうとか色々と考えさせられる作品だった。地味な映画ではあるがベルリンコンペに入るだけあるクオリティの高い作品であるように思う。
["あなたは忘れ去られるだろう、まるで存在などなかったかのように"] 70点

2025年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品。Ameer Fakher Eldin長編二作目。前作『The Stranger』から続く三部作の第二篇。今回はゴラン高原ではなくドイツが舞台となり、中東系の作家ムニールを主人公としている。彼は小説のアイデアに行き詰まっており、ときおり原因不明ながら呼吸が浅くなることもあり、日々の生活にすら漠然とした重みを感じていた。故郷に電話すると母親は認知症を患っているようで、昔から好きだった"呪われた羊飼い"の物語は、冒頭以外思い出せないまま中空に漂い続ける。片目が潰れ耳鼻口がないと言われるこの羊飼いにムニールは自身を重ね合わせているのか、再現映像が何度も登場する。羊飼いには美しい妻がいて、彼女は常に悲しそうにしているそうだが、その理由も言及されない。ムニールは家を飛び出してランゲネス島へ向かう云々。ムニールの漠然とした不安の根源は終始描かれず、見渡す限りの草原(嵐の際には沈むくらいの平地)の中を歩くような瞑想的な映像が並べられているにすぎない。ただ、彼が島のコミュニティに接するうちに"ささくれ"が治っていくように現状を受け入れて悟りを開いていくのは、或いは彼が縋る羊飼いの物語そのものには、故郷やそこに残してきた家族(特に母親)への思いやディアスポラとしての苦労が反映されているのだろう。故郷に残してきた母親と対比するように登場する、島で宿屋を経営するヴァレスカ(ハンナ・シグラ!)のジブリに出てきそうな肝っ玉母さん感が素晴らしく、短いながらも彼女とのやり取りによって心の霧が晴れていく様が手に取るように分かる。だからこそ、主人公がおっさんなので、ヴァレスカや羊飼いの美しい妻といった女性たちがおっさんをケアする構図になってしまうのはいただけない。物語はかなり一般化されていて、おっさんじゃなくても良いはずなのに、敢えておっさんを選んだのは、前作『The Stranger』でも感じた女性描写の弱さをここでも感じた。
3.8
母の呼ぶ声に良い思い出はないけれど、それでも余りに懐かしくなって少し泣いてしまった。生涯ベストの『Victoria』もそうだったけど、移民の多く生きるドイツという国で上手く言葉の話せない主人公というのに感情移入が過ぎる。なんとなく死にたくなる感情も、死ねない恐怖も、言葉がない感情も、くだらないことが愛おしくて仕方なくなる瞬間も、すごくわかる。特に目新しさなんかはなかったし、長いが、特別な映画だった。牛の群れに混ざるシーン、意図せずど変態になったシーン、呼ばれるシーン、それと窓から電車が夜空を走るのが見える部屋で上手くいかないセックスをするシーンが好きだった。ファスビンダーを何度も思い出していたら、ほとんど同じようなショットを見つけたりする。ハンナシグラはいつだって最高。ラストが悲しいと思ったけれど、一緒に観た友達は悲しくないと言っていて、確かにそうだ、と思った。暗くて寒い帰り道も大丈夫だった。