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Two Prosecutors(原題)
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『Two Prosecutors(原題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第78回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『ドンバス』セルゲイ・ロズニツァ監督の新作。カンヌ映画祭ではコンペに出品された。

いつものロズニツァとは少し違って骨太な政治サスペンスになっている。ユーモアは全くなく、検察官が闇へと足を踏み入れていく様を重厚に描いている。

ロズニツァは実はそんなに好きな作家ではないのだが、本作での演出はこれまでと比べてもちょっと頭一つ抜けているのでは。検察官が辿るダークな道筋を潤沢なプロダクションとともにワンランク上のレベルへと引き上げている。

戦争状態にあるウクライナ、その源流をたどったような作品として社会性は十分であり、エンタメとしても非常によくできている。ロズニツァ作品では一番いいと思った。重厚な良作。
[真実をかき消し人命をも奪う"シンプルさ"について] 80点

傑作。2025年カンヌ映画祭コンペ部門選出作品。セルゲイ・ロズニツァ通算34作目、劇映画としては『ドンバス』以来7年ぶりの五作目。ゲオルギー・デミドフによる同名小説の映画化作品。ロゥニツァによると忠実に再現しつつ、自身や他者の経験を入れている部分もあり、特にモスクワ行きの電車のエピソードは丸ごと追加されたものらしい(一次大戦の傷痍兵がレーニンに陳情しに行って門前払いを食らう話で暗示的だ)。物語は1937年、スターリンによる大粛清の嵐が吹き荒れる時代のソ連にて、大学を卒業したばかりの新米検察官コルニエフは、ブリャンスクの刑務所から届いた手紙に導かれてその地を訪れる。手紙の主は特殊房にいたステパニェクという老人で、かつてコルニエフのいた大学で講演をしたこともある老ボリシェヴィキだった。彼に会わせることで自身の暴力行為が露呈することを恐れる看守たちはあの手この手でコルニエフを追い返そうとする…云々。物語としてはコルニエフがステパニェクに会う、ステパニェクにNKVDの悪行を教えられスターリンに伝えろと言われる、モスクワへ行って検事総長アンドレイ・ヴィシンスキーに告発する、モスクワから地元に帰る、という非常にシンプルで味気無さすら感じるものだ。しかし逆に考えれば、こうもシンプルに真実がかき消され、人命が奪われていくことを的確に提示しているわけで、その無機質な恐ろしさには身震いする。アカデミー比の画面は非常に窮屈で、他者を簡単に蹴落としてしまえるような人間関係の狭さを閉所恐怖症的に示しつつ、それが独房のような狭さとも視覚的に繋がるようになっていて、こちらも恐ろしい。しかも、カラー映画なのに色褪せて見えるのは、意図的にそういった色を排除したかららしく、すべてが刑務所の中のような閉塞的な空気感を出していて、こちらも恐ろしい。基本的にコルニエフが接触する人間は積極的に加担している側の人間だが、あるシーンでそれらを見て見ぬふりして消極的に加担していることを示す瞬間がある。モスクワの検事局のビルで、階段で資料を落とした女性を手伝うコルニエフを、周囲の人間はただ眺めているのだ。無視して先に進むでもなく、ただ見ている。心底恐ろしかった。