とり

ドッジボールのとりのレビュー・感想・評価

ドッジボール(2004年製作の映画)
3.6
ベン・スティラーが珍しく敵役な上に、見た目もちょっと普段と違って新鮮。
普段の彼の容姿はどちらかというと爽やか好青年で、個人的にちょっと気持ち悪いものを感じてたんですが、今回はそれがかなり和らいでいて見やすかった。
あと肉体改造が凄いですねー。コメディ俳優としてのプロ根性を見た!
主演のヴィンス・ボーンはちょっと微妙だったような。やる気のなさはよく出てたけど、最後の最後まで憮然とした表情のまんまで爽快感がちょっと少なめ。一言で言うと面白みのない人のまんまでした。
ベン・スティラーが強烈すぎたのかな。
ダメダメな下流の人たちがドッジボール大会で一攫千金を狙うというよくあるスポ根ものですが、スポーツに疎い私でもこれ(ドッジボール)は大丈夫!と思ってました。
が、なんとルールが違いすぎ。ボールが同時にいっぱいあります!両メンバーが壁に手をついていて試合開始とともに中央にたくさんあるボールに向かって突進。激しい奪い合いの末ぶつけまくるという、何とも大味で暴力的でアメリカらしいスポーツになってました(笑)
しかも自分のボールで飛んできたボールをカットしたらセーフって、なんかずるいでしょう~。ひたすらちょこまかと逃げまくる緊迫感がなくなってましたね。ボールを持ってない時は逃げまくってたけど、この時はまさにドキドキものでした。
スポ根ものに大切な試合展開がすんごーい適当だったのは驚きを通りこして力が抜けてしまいました。
ウソのように勝ち上がる主人公達。ウーン。
ベン・スティラー側の方がよほど頑張ってたような気がします。
他の敵グループが色んな国の特徴をとらえてて面白かったですけどね。
パッケージにチャック・ノリスの名前があったので、いつどこで出るの?と楽しみにしてたら、出ました。一瞬だけ!
さすがチョイ役のわりに大切に扱われてるな~って感じ。おっさんと言うよりはおじいさんに片足を突っ込んでてショックだったけど。
エンドロールの後にベン・スティラーのオンステージがあったけど、これはちょっと私にはくどすぎて面白くもなんともなかった。
本編はわりと笑えて気軽に楽しめました。
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