「おれ、この仕事が終わったらやめるんだ....」
マーティン・スコセッシの映画の中ではおそらくもっとも評価を受けていないであろう作品。
脚本が「タクシードライバー」のポール・シュレイダーなだけあって、日常の虚無感や見慣れた風景こそが狂っているといったおなじみの展開がなされているが、ストーリーというストーリーはなく、救命士として働くニコラス・ケイジの日常が進んでいく。
江口洋介の「救命病棟24時」なみに忙しい病院で、ニコラスケイジに休む暇も与えない。
目の下にありえないほどのクマを作りながら、ドラキュラかと思うほどの顔の白さで明らかに体調不良なニコラス。
仕事を早くやめたいニコラス。
恋するニコラス。
いろんなケイジがみれるのが唯一の救い。
それとこれは個人的な感覚ではあるが、全体的にシーンと曲がマッチしていないように見える。
また話がトリップしているために、いろいろとめちゃくちゃな部分があるが、なんとかみれてしまうのはスコセッシの腕なのか、ポール・シュレイダーのセリフ選びのおかげなのかはわからない。
ビンビンに死亡フラグをたたせるものの、その行くへはおもっていたより清々しくありゃりゃと拍子抜けしてしまう。
とりあえず救命士にはならないときめました。