めしいらず

イリュージョン?のめしいらずのレビュー・感想・評価

イリュージョン?(1974年製作の映画)
3.0
太陽の日差しの中で野に山にはしゃぎ回って遊ぶ子どもたちの牧歌的な光景。動物の追いかけっこ。毛虫がサナギへ。雨の後の虹。自然はなんて不思議で面白いのだろう。子どもたちはいつまでも遊び飽きない。そこに現れた賑やかなマジシャンは一見すると子ども好きの優しいおじさんに見えていたのだけれど…。見たことのない不思議な魔法に誘われてついて行ったら、いつの間にか大都会のど真ん中。太陽がない暗い世界。子どもたちは知らない間に工場に閉じ込められ労働者として働かされている。いろんな誘惑で足止めされる。ケバケバしい近代文明のまやかし。そして嘘を見破られたら怖い怖い本性を現すのだ。しかし子どもたちにとって本物のイリュージョンは自然の中にこそある。太陽の下だから子どもは豊かなイマジネーションを発揮してのびのびと遊んでいられる。とても可愛らしい世界観。
めしいらず

めしいらず