シネマJACKすぎうら

男と女のシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

男と女(1966年製作の映画)
3.7
ビートルズが来日した年に製作されたラブストーリー。タイトルからしてもっとベタな恋愛ものかと思いきや、けっこう実験的な試みも満載の映画。

もうほんと男女の付き合い始めの、どちらかというと男性側を軸として描かれている。そして、恋愛に対する男女の”視点の異なり”みたいなものを、表現しようとしたのではないだろうか。(しかし、女性側の”それ”はそれほどリアルでもない。やはり監督はじめオトコたちの願望なのだろうか。)

映像はドキュメンタリー的なタッチ。カメラワークで登場人物(ほぼ二人だが 笑)の情感に迫るというか。。さらには、カーレースシーンの臨場感と迫力が、結構なボリュームで織り込まれていることにも驚き。

しかし、それらの風景を結局は”男と女の物語”に帰結せているのだから面白い。