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新・男はつらいよのBaadのレビュー・感想・評価

新・男はつらいよ(1970年製作の映画)
3.5
BSテレ東『男はつらいよ』シリーズ連続放映4本目。

流石に4本目となると最初30分の解説映像はネタが尽きてきて、今回は旅行記だったのでスキップした。

寅さんが賭け事で当てて叔父夫婦をハワイ旅行に招待する今回。持ち逃げで旅行がフイになり隠れることに。素直に言っておけば大ごとにはならなかったのに、隠れていた家に泥棒が入る。その辺のドタバダが前半。

後半はとら屋の下宿人として美人な幼稚園の先生が下宿するエピソード。これは結構淡くて、先生も父親となにかわだかまりがありそうだ。マドンナ役の栗原小巻さんは新劇女優。佐藤オリエさんもそうだったけれど、新劇女優と寅さんは相性が良い感じがする。

こちらの方は割としっとりまとまりそうだったのが、思いがけぬドタバタが入ったりもする。脚本は山田洋次だが、監督もしないとドタバタと情緒の調整がつきにくい感じがする。第三作の森崎東監督はスピード感があるリアルな演出で押し切ってそれなりに見応えがあったが、本作は少し違和感。

でも恒例の話を聞かれてしまうシーンからラストの渥美さんの語りまでの流れはとても良かった。

今回のメインテーマは江戸っ子には大切なメンツの問題ととら屋の建物。
あの状況でお風呂どうするんだろうと心配してたら、忘れてた、家風呂ではなく銭湯に行くのがデフォでした。
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