ルイス・ブニュエル監督作品。
ナサリオ神父は、貧民と共に暮らし、自らが貧しくても、求めたものに自分のものを分け与えていた。ある日娼婦のアンダラが、殺人を犯した後に匿ってほしいと部屋を訪れるが・・・という話。
自分なりに慈善の道を進む神父が、どんどんと窮地になっていく。そのことへの苦悶を、言葉でなく表情で映す。ブニュエルいつもの戯画的で茶化す感じはない。神父の生活のようにたんたんと神父の足取りを追っていく。
神父に付いていく女性ベアトリスが酔った時にエクソシストみたいになっていたのに笑った。神父への愛が男に対する愛だと指摘された時の発狂具合がヤバかった。