半兵衛

犬の生活の半兵衛のレビュー・感想・評価

犬の生活(1918年製作の映画)
4.0
主人公のホームレスと犬の交流に作り物以上の厚い絆を感じさせるし、若い頃のチャップリンのアクロバットな動きがアクション俳優並みにキレキレなため笑いの爆発力がすさまじくコメディとしてもドラマとしても上質な作品に。

チャップリンの異父兄であるシド・チャップリンとのやりとりが息があっていて楽しい、シド演じる屋台の店主の目を掻い潜って食べ物を盗み食いする仕草はほとんどドリフターズのそれで日本のコメディアンに強い影響を与えたことがわかる。そして後半の二人羽織は操っているチャップリンや操られている役者の表情も絶妙で思わず爆笑。

ラストはチャップリン作品にしては珍しくハッピーエンド、あとあのラストカットは反則。
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