とり

犬の生活のとりのレビュー・感想・評価

犬の生活(1918年製作の映画)
5.0
名画座でライムライトと同時上映してくれました。
全編笑いが詰まっててめっちゃ面白い上に、共演の犬も可愛いし良い演技してるという、チャップリン短編映画の中でもことさらほのぼのさせてくれるお得作品。
さすが完璧主義のチャップリン作品に出るだけあって、犬の演技も完璧!
牛乳を飲ませるシーンのアイデア、超好きだなぁ。
この映画のスチール写真としてよく見かけるワンシーンでもある。
いつもの放浪者スタイルのチャップリンと、野良犬軍団にいじめられる見るからに弱々しげな白いぶち犬。
いつも尻尾を振りまくってて、リアルでチャップリンに懐いてそう。
他の笑いまくりシーンとしては、店員とカウンターに向かい合わせに立ってて、目を盗んで食べ物を口にほおばるところ。
今観るとめちゃめちゃベタな古典ギャグだけど、チャップリンのキレ味鋭すぎる動きと、一体どれだけ口の中に詰め込めるねん!っていうおかしさはやっぱり突き抜けてる。
2人羽織の動きも同様に鋭い。
一見デタラメに動きまくる手も、たぶん完璧に計算されつくしてる。
同じ動きを何度でもやれるんでしょう。
職安窓口でのアクションなんかも絶妙のタイミングで動いてるし。
現実的に考えると突拍子もないストーリー・オチだけど、エドナとは永遠の恋人同士ってイメージがあるので、無問題。
ミッキー&ミニーみたいなもんかな。
北千住シネマブルースタジオ
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