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乱のprocerのレビュー・感想・評価

(1985年製作の映画)
3.3
 忘れえぬ作品です。
ラスト・サムライを観た影響で、質の高い侍映画が再度
観たくなり、「用心棒」「椿三十郎」と共に観ました。
人間の美しさと醜さ、あらゆる感情があふれる物語。
黒澤作品としては思いのほか表面的な描写が多く、
映像の威力を感じる作りに敢えてなっているという気がしました。
ワダエミの衣装、メイクも異質でそのフィクション性が
高まる一方、キャラクターが立ちとても印象に残ります。
確信犯的描写の連続で、映像は鮮烈。
仲代達矢演ずる一文字家頭領の心、
それこそがこの作品のタイトルなのだと思いました。
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