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グエムル -漢江の怪物-のlapin2004のレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.5
葬儀の場での言動や、何かと賄賂で解決しようとする姿勢に、日本人的感覚だと違和感を感じる、と言うか、眉を顰めてしまう。見方を変えれば、学歴社会や貧困、在韓米軍のネガティブな描き方など、変にカッコつけずに韓国社会を赤裸々に描写しており、その点に関しては興味深い作品になっている。徴兵制があるので普通のおじさんでも銃が扱えたり、デモで使用するから火炎瓶が作れたり、お家芸という事でアーチェリーを武器にしたり、といったあたりも韓国ならではで面白い。ラストも怪物倒してハッピーエンド、ではない余韻の残るもので良い。パトレイバー云々は抜きにしても突っ込みどころは多いが、妙なパワーに満ちた作品であるのは間違いない。
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