円柱野郎

ATOMの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ATOM(2009年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

世界観や細かい設定などは色々と変えてきてはいるものの、割とオリジナルに敬意を払った作りになっていたので一安心。アニメ版のシーンの再現や、ヒゲオヤジやヒョウタンツギに手塚先生自身まで登場する手塚マンガのお約束はちょっと嬉しかったw 小悪党がハムエッグというのも良い。
ストーリーはアトム誕生にまつわる原作の引用があり、その延長に大統領がロボット兵器の利用を画策するというエピソードを加えて展開する。ロボット兵器の部分はなんだか「アイアンマン」っぽい感じの展開。空中に浮かぶ都市と、地上のクズ鉄町という構図を見ると「銃夢」を連想したりもするけど、大統領が「地上との戦争だ」等という割には簡単に往来出来る風で、ちょっとその辺りの設定は甘いかな。地上の女の子が空中都市に帰れなかった理由もよく分からないし。ロボット革命団の3体組も、劇中では騒いでいるだけなので話の上での必要性はあんまり…。まあそこは子供向けカートゥーンとしての妥協点なのかも知れないけも。
テンマ博士が原作に比べて物分かりの良い人になっていたのはちょっと拍子抜けだけど、アトムの父子の物語と思えばまあ良いか。でもテンマ博士の改心の理由が今ひとつ伝わらなかったのは残念。
円柱野郎

円柱野郎