円柱野郎

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「ゴーストバスターズ」シリーズの5作目。
本作とは直接繋がらないリブート作品を挟んでいるので、物語的には4作目。
ニューヨークに越してきたスペングラー一家はゴーストバスターズとしての活動を続けていた。
そんな中、強力な凍結系のゴーストが封じ込められた真鍮の球がゴースト研究所に持ち込まれる。

リブートからの2作目でもある本作は、舞台をニューヨークに移して、より80年代のオリジナルの"らしさ"に近づけようという感じもする。
ただ、内容的には新世代をフィーチャーしたいのか、80年代のノスタルジーを全面に出したいのか、ちょっとどっちつかずになった印象もあるかな。
コメディ風であることを大事にしようという気概は感じるものの、悪く言えば子供だましのカルさで終止した感があるのも微妙なところ。

一番の難点はいくつかの場面で描かれる要素が流れの中で上手く繋がっていないところかな。
中盤の物を動かすゴーストとの追いかけっこは丸々カットしても話が繋がりそうなくらいで、賑やかしの意味しかないのが気になったし、唐突に夜中に公園へチェス盤を持って出かける主人公の行動も気になるところ。
今作のラスボスであるガラッカのシルエットはなかなかいい感じだけど、ラストバトルは消防署内で完結してしまう"こぢんまり"さがなんだか大物感をそいでしまう。
というかガラッカが角を取り戻すくだりや消防署に来る理由の描き方が雑すぎて「なぜ?」と思ってしまった。

そんな具合に、脚本としてはなんとなくやっつけ感を感じてしまったのがもったいない感じでした。
円柱野郎

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