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川の底からこんにちはのRRRiのレビュー・感想・評価

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)
4.3
すごく好きな映画になった!!

自己肯定感低くて、毎日楽しいとも思えない仕事をしてプライドなのか、都会に生きる人間だからこそハマったのかしら?

ある程度の大学出て会社に勤めてプライドが強めな私は、常によく見られたいという欲をどこかに持っている気がする。

でも所詮「中の下」なんだから、しょうがないじゃん。と割り切り、恥ずかしいなんて気持ちは投げ捨てて開き直って生きていくって、なんて素敵なんだろうと心に刺さってしまった。

出てくる人たちのキャラクターもそれぞれが違っていて面白かった。
OL同士の会話のシーンで〇〇さん可哀想とかだから幸せになれないんだよーとか話してる時にでてくる「中の下」であることを知った方がいい。って、ぐさぐさきたね笑

男と女であったり家族であったり田舎であったり、色んなことがテーマになる映画だったな。

高い理想を持つことも大事なのかもしれないけれど、私にはそれは辛い気もする。
自分の中に「所詮は中の下なんだから」精神をどこかに持っていれば、少しのことは気にならなくなったり受け入れることができるようになるんじゃないかな。なんて気がした。

今勤めてる会社も、出来る人でいなければならないからもっと学ばないと、とかもっと成果を出さないととか追い込まれてる部分があったけれど、「中の下なんだからしょうがない」くらいの気持ちをどこかに持って、失敗しても落ち込みすぎたりせず、中の下だからこそ何をしなければいけないのかを考えていけるような人間になれたらいいなと思った。

田舎に住んでると狭いコミュニティで噂がすぐ広まるような息苦しさや都会への憧れを抱くし、都会に住んでると追われる日々に苦しみ、ゆったりとした田舎生活を求めるようになる。人はどこに生きていたってずっと幸せでいられるわけじゃないし、所詮大抵の人は中の下。

生きてれば男女の違いからくる問題だって発生する。ずっといい人生なんてない。田舎都会関係なく。これはストーリーの中で感じられるよね。

テーマが詰まってるし、考えさせられることもたくさんあって、刺激的なシーンがあるわけでもなく淡々としているのにずっと飽きずに観れる映画だった。

満島ひかりさんが顔小さすぎるしほぼノーメイクだと思うけどかわいすぎた。
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