チッコーネ

マグノリアの花たち/スティール・マグノリアのチッコーネのレビュー・感想・評価

3.7
50年代ならジュディ・ガーランドが主演を務めていそうな米南部田舎町の群像劇だが、きついブラックユーモアや現代にも通じるオルタナティヴなシニシズムが横溢しており、クラシックとは言え『80年代後半のヒット作』という雰囲気はビンビン伝わってくる。
数多い登場人物の関わり合い方も、塩梅が良い。ひとり一人を無駄なく描いたうえで整然と纏め上げられるのは、監督の才能の証だ。何より女性映画なのが楽しい。
ハーバート・ロスがゲイであるという論拠はネット上にも見つけにくいのだが、言わずもがなというところかなぁ。