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オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドンのgenarowlandsのレビュー・感想・評価

5.0
㊗新年明けましておめでとうございます🐲
今年も素敵な映画に出会い、皆さまと一緒に楽しめますように。

年明けは、これまた大好きな「オペラ座の怪人」のミュージカル25周年のロンドン特別公演から。豪華絢爛な舞台とスター歌手の競演。贅沢な時間を過ごせました。ラスト30分近く、歴代の怪人たち五人が集まり、歴代のヒロインを囲み歌い上げます。 作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーも登場。本当に素晴らしい!

「オペラ座の怪人」は映画、舞台、ミュージカルと数多く作られていて、本作で4作目の鑑賞です。それぞれ怪人の背景が違います。本作がいちばんむごく、その分、怪人の悪さも非道でした。それなのにクリスティーヌは怪人に惹かれていく。

今まで観た中でいちばん官能美を感じました。クリスティーヌの表現力なのかな。タイトルどおり怪人に注目しがちな作品でしたが、これはクリスティーヌが歌手として成長する上で、闇にもまた哀愁や深淵な魅力を感じ、受け入れていく葛藤のプロセスにみえて仕方ありませんでした。「ブラックスワン」にも近く、娘から女へ脱皮し、芸術家として独り立ちするための試練のように見えました。

心をすでに失っていた怪人は、<魂と心は違う><私はクリスティーヌの心の中に生き続ける>と、オペラ座のヒロインに自分の魂を吹き込みます。

映画よりもダイナミックでドラマチックなミュージカル。脇役の存在感も大きく、映画ではスルーしがちなことも目に入りました。いやいや贅沢なミュージカルでした。
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