tanayuki

ゴッドファーザーのtanayukiのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ドン・ヴィト・コルレオーネと息子たち、ソニー、フレド、マイケル。そしてコニー。コンシリアリのトム・ヘイゲン。ピーター・クレメンザ。海の底に沈んだルカ・ブラジ。アル・ネリ。チッチ。ロッコ。ケイとアポロニア。ドン・バルジーニ。フィリップ・タッターリア。ソロッツォ。マクラスキー警部。モー・グリーン。裏切り者のポーリーとカルロとテシオとファブリツィオ。ドン・トマジーノとカーロ。ジョニー・フォンテーン。

もう何十回見たかわからないが、何度でもくり返し見たくなる中毒映画。マーロン・ブランドのしわがれた声。アル・パチーノの油ぎったポマード頭と鋭い眼光。ジョン・カザールの怯えたような表情。冒頭のコニーの結婚式。クリスマスにヴィトが襲撃され、何もできずに泣き崩れるフレド。ヴィトに危険が迫っていることを悟り、病院の入り口でパン屋の婿エンツォとともに暗殺者の乗った車をやり過ごすマイケル。マクラスキー警部にボコられるマイケル。旧式のトイレに隠された拳銃を手にソロッツォとマクラスキー警部の席に戻り、緊張から目が泳ぎまくるマイケル。ハイウェイの料金所でハチの巣にされるソニー。無残な死を遂げた息子をきれいにしてやってくれと葬儀屋のボナセーラに頼むヴィト。シチリアの田園風景。アポロニアとの淡く切ない記憶。五大ファミリーのボスに向けて「わしは迷信深い。万一、息子が事故にあったり警官に撃たれたり、あるいは首を吊ったり雷に打たれても、わしは、ここの誰かを憎む。その時は許さん」と凄むヴィト。コニーの息子の洗礼式の調べにのせて五大ファミリーのボスが次々と暗殺されるクライマックス。カルロを殺され発狂するコニー。代替わりした「ドン・コルレオーネ」に誓いを立てる男たち。「やってない」というマイケルの言葉に安堵したケイの目の前で閉じられるドア。どのシーンもどの表情も目に焼き付いて離れない。ソニーがカルロを殴る際、明らかに空振りしていて全然当たってないことがバレバレなことさえも、いまとなってはいとおしい。

I'm gonna make him an offer he can't refuse.(嫌とは言わせん)

△2021/11/06 Apple TVで鑑賞。スコア5.0
△2018/07/01 iTunes登録。スコア5.0
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