しゃにむ

ロッキーのしゃにむのレビュー・感想・評価

ロッキー(1976年製作の映画)
5.0
「最後のゴングが鳴ってまだ立っていられたら、オレがただのゴロツキじゃないってことを証明出来るんだ」

Q,ステロイド馬鹿なゲリラ屋ことシルヴェスター・スタローンが偉大なのは何故か?

A,彼がロッキーだから。

『ロッキー』
死にそうな時に観たい作品。

『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』
死ぬ前に観たい作品。

これまで観た回数や自分にとっての大切さを考えると同等になるはずですが順位をつけるならヘブンズ・ドアがベストです。

今の状況が違えばロッキーがベストです。実際に自分の人生のある時期には両方の順位が逆転していました。ロッキーは観るタイミング次第でチャンピオンになります。もちろんタイミングに関わらずロッキーは素晴らしい作品ですよ。だけど快適で満足のいく環境で観た時とドン底で観た時では流す涙の意味もずいぶんと違ってくると思います。


だけど今観たらあの時みたいにグッとくるものでもない。残念ながら今回もそう。逆境と挫折の味を忘れた人には100%感動出来なくなるのかもしれません (´ー`)

あらすじ↓
サイテーな人生にくすぶるボクサーが自分の人生はサイテーじゃないと証明する。

友人や知り合いにロッキーのことを話すと決まって話に出るのが「生卵」と「ロードワーク」のシーン。まぁ有名だけど…何度も観てるとそれ以外のシーンが気に入ります。単なるスポ根映画のみならず不器用なラブストーリーやヒューマンドラマにも映ります。

映画のキャラでロッキーが一番好きです。愛すべきキャラクターです(*´∀`*)

・ペットは亀
→ごっつい体格の割にペットにしついるのは2匹の小さな亀です。こまめにエサをあげたりきさくに話しかけたりと意外です。

・下手なジョーク
→「この前亀のエサに蛾が入ってて食べさせたら亀がムチ打ちになったんだよォ」

む?(゚∀゚)

ひょっしてアメリカンジョークかしらん…エイドリアンはくすくす笑ってるけど自分には全然ピンと来ないんですが…シリーズ通してロッキーは様々なお手製のジョークを飛ばしますが笑えた試しがありません笑

・大のお人好し
→ 自分はヤクザの使いっ走りをしてるくせに子どもの非行は許せません。深夜に悪い連中とつるんでる非行少女を無理やり家まで送り届けます。途中「煙草は止めろ」だの「口が悪い」だの「品を持て」だの「友だちは選べ」だの延々とお説教します。何だかニヤニヤしてしまう。それで別れ際に少女がロッキーに言った言葉は「クソったれ」です。ロッキーも災難です笑 この子はファイナルに出てくるキャラクターなので覚えておくとむかし話でニヤニヤ笑えますよ(ノ∀`)

・着替えが早いエイドリアン
→ 感謝祭の夜にロッキーはエイドリアンをデートに誘います。エイドリアンはカマキリみたいな眼鏡をかけた内気な干物女。内気な性格ゆえにガードが固くてロッキーの来訪に自室に引きこもってしまいます。これにはロッキーもなす術なくドア越しに「ドアと話すのは初めてなんだ」とぼやきます。2度目にノックするとドアが開いてめかし込んだエイドリアンが現れます。ここで気が変わるのが早すぎて毎度笑ってしまいます( ´艸`)

・10分間のスケート
→ スケートしに行きますが営業時間が感謝祭なので終わっていました。金を払って10分間だけスケートさせてもらいますがロッキーはスケート靴を履かずランニング。エイドリアンは覚束ない足取りでロッキーについて行くので何だかちぐはぐな姿です笑

・珍しい動物がいるんだ
→という口実で家に誘いますが珍しい動物というのがペットショップでエイドリアンから買った亀のことなんです笑 可笑しさから始まるこのシーンはやがてラブストーリーに。眼鏡を外したエイドリアン…タリアが凄く美しくて見とれてしまいます(つД`)

・第一声は「No」
→ ロッキーにヘビー級チャンピオン・アポロとの試合のオファーが来ます。陳腐なサクセスストーリーなら迷わず「Yes」と答える場面ですがロッキーは「No」です。自分は場末の三流ボクサーで何もかもが違っていると自嘲気味に答えます。結局オファーを受けますがこの第一声で彼が好きになりました。

・見てるか〜エイドリア〜ン
→テレビの記者会見で大人しくしていたロッキーが最後にやらかします。エイドリアンに向かってラブコール。公共の電波を使って何やってんだ〜だけどロッキーらしい。

・試合前夜
→ ここが一番気に入っているシーンです。深夜にベッドを抜け出して試合前夜の誰もいない試合会場を訪れます。会場に飾られた自分のポスターのパンツの柄が違うと指摘する可笑しさと静寂でいい雰囲気です。本当の瞬間が来る前の静けさ。自分でもどうしたらいいかわからないざわついた気持ち。エイドリアンに内心を打ち明けるシーンは特にイイ。勝てないと思うと弱音を吐く。ただ最後までやり遂げるだけだ、と同時に勇気も。ロッキーに自分が一番重なる場面。このシーンがあるからロッキーは自分にとって最高です。

・Going The Distance
→ロッキーのテーマ「Gonna Fly Now」の次にイイ曲が最高のタイミングでかかります。アポロに打ち倒され、満身創痍、リングに身体を持っていかれそうになる最中、ロッキーは気力で立ち上がります。これにはアポロも唖然です。ロッキーは根性の人。何も感じずにはいられません。ボクシングをあまり観ない自分でもロッキーを応援していました。映画館だと忘れて応援していました。泥くさいとかどうでもいいです。全力で頑張っている人を見たら感動してしまう。これ以上震える映画のシーンはあるだろうか(´ー`)

今作を観て唯一泣いた時がありました。
浪人生活を始めた年の5月。この時の自分は全部を「何となく」という理由で片付けてのうのうと生きていました。たまたま劇場でロッキーを観る機会がありました。以前に観た時は泥くさい映画だな〜くらいしか思わなかったのですが、この時は視界がぼやけてスクリーンのロッキーが霞んで観えました。何で立ち上がるんだろう。みっともなくてロクでもない男を何で応援してるんだろう。みっともなくてロクでもない男でさえ自分の人生を懸けて闘ってるのに自分は何なんだ。息してるだけで生きてるって言えるのか。ラストシーンに色んなものがこみ上げてボロボロ泣きました。映画で初めて泣きました。受験中何度も何度も観ました。ま、たかが浪人ですが十数年間で最大の危機でした。死にたくなりました。ロッキーを観てなかったら今の自分は無いと思います。人生の一本です。

クリードに向けて観るなら1→2→4→finalの順がオススメです。これを機にぼくも駆け足で一通り復習するつもりです。やっぱりロッキーシリーズは面白いと再確認しました。

まだ本気になれるかな…あの時のようにもう一度本気になりたい。今のままだとロッキーに顔向け出来そうもありません。奮い立たせなければ。戒めに。リベンジに。本気になれることを再び証明してみです(゚o゚;;