テレビサイズとは全く違う、まさに映画体験ができる貴重な機会だった
アニメで演技と言われると声優ばかりが話題になりがちだが(もちろん山田康雄さんの魅力も高いが)なんといってもルパンの所作、演技力の高さが今作最大の魅力だろう
演技達者なキャラクターたちが味わえる
ただやはり今作は「宮崎駿作品」であっても「ルパン3世作品」ではないように感じてしまう
悪党の矜持が薄く単なるいい人になり、クラリスへの態度などは明確に宮崎駿の妄想に感じられた
ルパンというキャラクター映画の観点からしたらペケはつくのではないだろうか
キャラ映画を壊したからこその名作
モンキーパンチ総監督の「ルパンは今も燃えているか?」の後だと余計にそう感じちゃう
子供はダメよ❤️な不二子ちゃんムフフシーンとかコミカルだけどシビアな戦闘とかはルパンらしさな気がするんだよね
宮さんの功績は偉大だけどそこに囚われすぎな印象も
あとは偽物の紙幣(資本主義)よりも本物の歴史がお宝をやってしまうのが知識人の宮さんらしいよなぁ、なんて
ルパン達はカップうどんや銭形はカップラーメン食べて、カリオストロ伯爵はゆで卵を優雅に食べている対比も皮肉として効いている
クラリスは何を食べるのだろうね