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バンビのyuuuumiのレビュー・感想・評価

バンビ(1942年製作の映画)
3.7
大自然ののどかな風景に、それぞれの生き物達が生活していて、まるで森林浴をしたかのような心地になった。

生まれたばかりのバンビは目にする物すべてが初めてで、歩く事や生き物の名前などを覚えたり、私のお気に入りキャラ・うさぎのとんすけからたくさんの刺激を受けながら成長していく姿が描かれる。
とんすけもバンビに教えようとして、母親から諭されるところが微笑ましい。

自然の中で生活していると様々な事が起こり、雨や嵐、雪が吹き荒れる事もあれば、他の獲物に狙われたりと弱肉強食の世界を思い知らされる。
動物は人間と違い、絶対的な安全はないし、人間と共存もできないのだ。

この作品、セリフがほぼないながら、冬には雪景色の中に凍った地面を滑る場面や、秋の落ち葉など、季節の移り変わりを感じる事もできる。

いつかは親と離れ、自立しなければならないという事が描かれたりと、もっと子供向けな作品だと思っていたが、自然の美しさや厳しさなど、情緒も感じられる、バンビの成長を描いた素敵な作品だった。
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