まるでドキュメンタリーを観ているような厳格な自然の営みでありながら、“自然”をディズニーが切り取るとこうなるのかぁ。
ピチャピチャと葉に滴る雨粒は音楽に。
雪景色は険しく儚く、
朧げな焦点はやっぱり美しくて。
そして春。
“恋”だなんて青い響きでゴマかさない。
うかれ頭の営み。だってさ。
そこにほんのひとつまみ。
砂糖のように甘いディズニーの調味料。
「優しい言葉を紡げないのなら黙っていなさい」
歪なバランスで描かれる自然と不自然は私の世界を侵食する。
「シームレス」や「没入感」とは違う、
『バンビ』が私の世界の色を塗る。