三畳

鴛鴦歌合戦の三畳のレビュー・感想・評価

鴛鴦歌合戦(1939年製作の映画)
4.2
「嵐が丘」「風と共に去りぬ」と同年の1939年に作られた、江戸時代×和製ジャズミュージカル!こういうのオペレッタ時代劇というらしい!

イケてない男をポンコツ商品に例えるような序盤のギャグから、いじらしい恋の三角関係や一世一代のトラブルを経て、ヒロインが着地するメッセージが一貫性あって素敵だ。

ゲイン割れがちな歌も粋。都都逸みたいなリズム…なんて言うんでしょう?疎い自分はクレイジーキャッツみたいと思ったけどそれとこことを繋ぐ間のカルチャーが多分ごっそり抜けている。絶対にこの服装の人達がしないようなリズムの取り方も、明らかにその楽器から出てない音による劇伴も、意欲的というか自由というか。

殿様、返せっていうなら現物主義でいこうよ!古物商えげつない!
浮世絵から飛び出てきたようなパッケージの男はイケメンなのか?金持ち嫌いならライバル女子を先に一蹴してほしかったし、事情も知らないくせに相手の幸運を喜べないなんてエゴイストだなあーと思わなくもないけど、
色とりどり(に違いない)傘の多幸感フィナーレに押し流されて細かいことは考えずに楽しめます。
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