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黒いドレスの女のBaadのレビュー・感想・評価

黒いドレスの女(1987年製作の映画)
1.5
手堅い出来ですが、主演の原田知世さんが必ずしも魅力的に撮れていないところがつらい。原田さんは年齢的にも時代的にも役の設定が難しい時期だったのでしょう。

暴力やカーアクションの描写はなかなか頑張っていますが、だからといって特に面白くもないです。

DVDのおまけでついている甲田益也子の歌う主題歌のプロモーションビデオの方がコムデギャルソンのエスニック風衣装とともに出来が良くて眼の保養になりました。

あと、藤真利子さんの多分自前と思える着物の色合わせと着こなしが見事でした。

が、同じ同系色の組み合わせといっても、原田さんの最初と最後のシーンの緑色のスラックスと上着の色合わせは変でしたし、当時はやっていた白いレインコートもトレンチ風の仕立てが野暮ったかった。

この頃の原田さんは、スタイルがいいのが災いしてか、スタイリストに恵まれずかわいそうだなあ~と今回も思ってしまいました。

こういってはなんですが、この監督でこの脚本なら主演甲田さんで撮れば結構面白い映画になったような気もしてしまう。企画としては有り得ないでしょうけど・・・

(2008/8/11記)
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