狭小空間ホラー。なのに、切ない着地なのが意外で良かったぞ！
得体の知れない密室からの脱出劇というのは『CUBE』みたいですが、こっちはもっともっと狭小で身動きが取れないくらいなので、よほど予算が無かったのだろうなと。
お金が無くても、それを逆手に取って、
主要登場人物は最小限
真っ暗で異常に狭い舞台
でこんな映画を撮れるのだから、驚嘆ものです。
昔、映画製作を志す若者向けの本で塚本晋也が「ゴミを拾って映画を撮れ！」と書いていたのを思い出しました。
あと、死の臭いが生への渇望へと変容していく、というのは『六月の蛇』『ヴィタール』などこの時期の塚本映画と重なります。
主人公の状況と同じく、「何も知らずに」観始めるのが良いでしょうね。
