tmcてむしー

シャッフルのtmcてむしーのネタバレレビュー・内容・結末

シャッフル(2007年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

サンドラブロック見たさに鑑賞
妻リンダ(サンドラブロック)
夫ジム(ジュリアンマクマホン)Nip/Tuckの人
娘役の2人はコートニーテイラーとシャイアンマクルーア
シャイアンマクルーアちゃんはなんとミレニアムベイビー。。すごい。。

主人公リンダには、夫ジムと2人の娘がいる。少し夫婦仲がマンネリ気味ではあるが、幸せな家庭を築いているはずだった。
ある日出張に出かけた夫が事故死したと訪問した警官に知らされる。
翌日目を覚ますと、死んだはずのジムが生きている。
しかし、その翌日また目を覚ますと、ジムの葬式が執り行われている。
あまりにことにパニックになったリンダは、精神科医のロスに強制的に入院させられるが、翌日自宅のベッドの上で目を覚ます。
ジムが死んだ運命の水曜日の週を行ったり来たり(シャッフル)していることに気づいたリンダ。
夫が死なないように画策するも、夫の浮気未遂を発見し、愛を感じていないこともあり、夫の死を運命だと感じるようになる。
神父に相談し、改めて夫を許すことを決意したリンダは、夫を追いかけて車を走らせる。
なんとか夫を発見するも、その直後夫は事故で死んでしまった。
また目を覚ましたリンダのお腹には、小さな命が宿っていた。

テーマはズバリ、「愛」!です。
夫のジムはもう死ぬことが運命で決まっていて、リンダがそれを受け入れるための時間をくれた、とか、正しく受け入れるための機会をくれたみたいな作品だと感じました。
娘の顔の傷のこととか留守電のことを考えると、多重に世界線が存在しているっぽいですね。(超個人的解釈w)

最初はリンダが頭おかしくなってしまったんかと思ったんですが、(実際ロス医師にも精神病扱いされてるし)
リンダが行ったり来たりして時系列を整理しているうちに、おお…すげえ…と感心するようになっていました。

ジムの浮気未遂が発覚した後は、それまでどうしようどうしようとアタフタしていたリンダが「助けない=見殺し」を選択肢に入れ始めるんですよね。
見殺しにするのか、助けるのか、迷ったリンダは神父に相談しますが、「何のために戦うのか考えなさい」「毎日生きていることが奇跡なのです」「信仰とは自分より大きな力を信じることです」しか言ってくれない。
どの映画も神父は直接的な答えをくれないよね…結果よりも過程が大切ってことかなあ。

で、結局リンダは許して助けることを選ぶ。
復讐よりも愛を選び、ジムへの愛や感謝を実感します。
もうこのシーン、会場全員共感してしまうくらいサンドラブロックの演技がすごい。
ああ…よかったねリンダ…(;_;)という感じ

でもジムは目の前で死んでしまう。
目覚めても時は戻らなくて、お腹には子供ができている。それを大切そうにさするリンダ。
映画序盤のリンダだったら、ジムとの子供をこんな気持ちで愛しくは思えなかったんだろうな…
「自分より大きな力=運命」を受け入れて、ジムのかわりみたいに(と言ったら言葉が悪いですが)入れ替わるみたいにこの世に生を受けた赤ちゃんを大事にしていくんだろうなと思いました。

夫は死んだけど愛は勝ってました。