たまち

雨に唄えばのたまちのネタバレレビュー・内容・結末

雨に唄えば(1952年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

もう何度目だろう?大好きな作品。
 ジーン・ケリーのスター性を楽しみつつ、ストーリーもまとまった大円団。最高の作品に最高の役者。



・全ての曲が大好き。ドン・ロックウッドの回想シーンでさえ珠玉の小作品。
・なんといっても小道具使いの巧さ。MosesでもGood Morning、Makeem Laugh、どれもソファ、カーテン、セットの板その場の小道具を違和感なく登場させさらっとダンスに落とし込んでいて、なんて楽しいんだろう。
・もちろんSing in the rainも、傘や水滴をありとあらゆるように使ってやる!という意欲を感じる楽しいダンスシーン。水を吸って重い衣装で寒くて大変だっただろうな。
・ミュージカルとしては後半の魅せ場であろうGotta Danceシーンはジーンケリーを堪能できるけど、好きでないと少し長いかも。

・ドンとコズモのペアが尊い!スターのドンが2人でいると子供のように無邪気にふざけちゃう。特にMosesのおふざけ感と勢いが好き。アイディア面でサポートする女房役のコズモ、2人でいる限りハリウッドで生き延びてくれそう。
・キャシーは可愛らしいけど落ち着いた声質で大人びた表情をする、不思議な魅力。(当時20歳?!)
前見た時よりもキャシーとドンのダンスシーンが美しく心に残った。

・男2人に女1人、カラッとした関係なのが良い!でも、もうちょっとコズモにもリターンがあるといいのに!と思ったり…
・リナも美しくて可愛いお顔で、愛すべきヒール。

・ジーン・ケリーはどうしてあんなに格好良いんだろう!光をいっぱいに称えた黒曜石の目と豊かな表情、爽やかで嫌味なく、力まず洒脱に心から楽しそうなダンス、でも体幹は絶対ぶれず低め重めの重心に緻密なタップ。どうあっても目を引いてしまってまさに私の永遠のスター。
たまち

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