まっどまっくすこーじ

片腕マシンガールのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

片腕マシンガール(2007年製作の映画)
3.6
私が敬愛しているフォロワー様のユーザーネームの由来となっている本作をレビューしたいと昔から思っていたのに忘れていたのを思い出し、やっとレビューいたしました(*^^*)

思い出した理由としては本作の井口昇監督の新作である「スレイブメン」が3月から公開されるからです!! 楽しみ~♪(≧∇≦)

さて本作「片腕マシンガール」。
日活で作ったけどアメリカの映画会社が資金を出しているため洋画扱い作品です。
(英題は「THE MACHINE GIRL」)

本作には前説があるのですが、井口監督のフンドシ姿に意気込みを感じま…せん!!!(笑)
が、しかし肩の力が抜けて鑑賞に臨めました(^-^)

お話としては、虐められて殺された弟の敵を討つために姉のアミが復讐の鬼と化し、左腕を喪うもマシンガンアームを手に入れて、悪い奴らをスプラッターにしていくのですが、弟と一緒に殺された友達の母であるミキと共闘したり、
虐めっ子のボスが忍者の子孫でヤクザの組長の息子だったり、アミがぶっ殺した虐めっ子達の親達が組長によって戦闘集団になっちゃったり、とにかく展開が面白い。
特にラストバトルのシークエンスのアイデアは色々と素晴らしい~!!!

そしてスプラッターシーンが楽しい… うっ… 不謹慎な奴だと思われちゃう…(。>д<)

いやぁ、くだらない!!!(≧∇≦)
ここまでくだらないことを突き詰めて極めていこうとする監督の井口昇と残酷効果の西村喜廣に拍手!!(*’ω’ノノ゙☆パチパチ

日本人によるスプラッタームービーにはゴア表現だけ見れば傑作も多いと思いますが、低予算を逆手に取るようなくだらなさをきちんと活かしたエンタテインメント作品として成立させている本作には、ロバート・ロドリゲスやトロマ作品やイタリアのネクロストーム映画のような薫りを感じることができます♪

まあ、おふざけもどこまでわざとやっているんだか分かりませんが…

例えば、虐めっ子のボスが一万円札を何枚か燃やすシーンで、火をつける直前まで一万円札だったけど、燃えているカットに切り替わるとオモチャの百万円札(笑)になっていたり、ラストバトルの場所は神社なのに梵鐘の音が響いているし…

とにかく馬鹿馬鹿しさが面白くて、私は大好きな作品です。

ただ、アミに殺された虐めっ子達の親の戦闘集団のネーミングだけは不謹慎に思いましたので減点です。

ところで主人公のアミ役の八代みなせちゃんはなかなか目力もあるし、アクションもこなせる女優さんなのに全然見かけなくなってしまいました。
実に勿体ないなぁ…(´・ω・`)

それから現在は「下村愛」に名前が変わったけど、元AV女優の穂花さんが出ています。
この人は自叙伝を書いていて、それによると滅茶苦茶酷い少女時代を過ごしており、成人してスカウトされても騙されてAVに出されてしまったりと、本当に不遇な人生を送ってきた方なのですが、綺麗だし存在感もある女優さんなのでもっと出演作が増えてくれるといいなぁ…(*´-`)

ミキ役の亜紗美ちゃんも元AV女優さんですが活発としたキャラが作品に明るさを加えてくれてます(^-^)

男性陣はまあ普通ですが(笑)、ヤクザの子分役の諏訪太郎さんが安定の脇役ぶりなのと、本作の直前に観た「グロテスク」のサイコな謎の男役の大迫茂生さんがやはりヤクザの子分としてチョイ役で出てました(*^^*)

とにかく愉しい映画です♪(あくまで私的には…ですが(笑))

井口監督のエロは少なめだけど、その分グロはちょっと多めの絶妙(?)な配合バランス栄養スプラッタームービーを是非、ポテチとコーラを片手…いや、片腕に抱きながらご覧あそばせ~♪(≧∇≦)