このレビューはネタバレを含みます
展開の多さから最後まで楽しめる内容ではあるものの不満もかなり多い。
メインキャラクターの退場が多い今作だがその退場のさせ方は全体的にイマイチというか、あんまりじゃね?
サイクロプスは確かに噛ませ犬感たっぷりなキャラクターだけどあの終わらせ方は可哀想過ぎるし、ジーンによって召されるプロフェッサーもお話の流れとしては有りかも知れないがもう少しドラマチックに描けなかったのかな。
唐突に覚醒したジーンは結局暴走するフェニックスとして殺されるが、結局異端は死にゆく運命という結末で、こちらは物語の流れとして救いも欲しかったな。内面には人権はないのかという難しい問題に踏み込んではいるが回答がないのはちょっと。
そして何といってもシリーズ最高のキャラミスティークのあのしょうもなさ。。。
あんなにも逞しく崇高な彼女が小物感丸出しの裏切りを見せるなんてちょっとがっかり過ぎる。
マグニートーもなんだよ、あの針身体まで届いてるのか。見せかけの鎧にも程がある。ジャガーノートのビジュもなんだかなあ。。。追いかけっこは面白いけど。あれはペイジが良かった。
確かに最後まで楽しんで見たものの、思い返せば納得いかない部分が多いな。というか惜しい…能力を奪う少年や天使のミュータントの使い方、親を助ける展開とか良いんだけどこのワンシーンやる為に出したなら物足りないよ。
右と左の議論が戦争にまで発展するとても現実的で大人な物語設定なのに、正直ラストも解決したとは思えないのだが。
国民全体を巻き込んだお話なのだからせめて一般市民がどう思うかしっかり見せて欲しかった。
とにかく全体として要素が多過ぎる。要素の多さで飽きはしないが反面一個一個が雑な仕上がりなのはやはり映画的には無理があるのでは。
ストームがスクールの存続を決断するシーンは好き。