散々ネガティヴな話を知った上で海賊盤を。頭の中ですっかり出来上がってたイメージより数倍楽しそうな演奏と表情でした。
ヨーコさんに首ったけなジョンと、メキメキと才能を伸ばし続けてるけどやはり虐げられてしまうジョージと、緩衝材として振る舞う可愛いリンゴ。
スタジオワークとバンド運営に疲れて自宅録音を志向しはじめたポールが、彼らを無理やり一発どりやオールディーズカバーやライブ演奏に引っ張り出してくのです。
ほっておけばばらばらになるのが明白な自分たちを無理やりにでも"第三者の目"に晒して、バンドとして最後の作品"Abby road "を作り上げるための一歩として、結果としては成功だったんじゃないかと思いました。
ポールとジョンでマイクを分け合う"two of us"初期バージョンは楽しいし、マイクハウリングが止まらずに戸惑うジョージはらしくて堪らないし、リンゴとジョージが作曲を助け合うのは微笑ましいし、ジョンとヨーコさんがワルツを踊るシーンはおぞましくも可愛らしいし。
それに負けじとポールがヘザーちゃんを連れて演奏に合わせて踊らせたりするのは、いやらしいけど笑ってしまうし。
そんなヘザーちゃんにドラムを叩かれておどけてみせるリンゴはやっぱり可愛らしいなあ。
前半のセッションだけ3時間ぐらい見ていたいなあと思ってしまいます。
