御朱印帳

海峡の御朱印帳のレビュー・感想・評価

海峡(1982年製作の映画)
3.2
黒部の太陽 以来の巨大インフラ建設を描く昭和57年公開の映画。

昭和29年の洞爺丸の遭難事故からの建設構想から約30年にわたる大建設プロジェクト、青函トンネルを建設する国鉄の技術者を高倉健が演じる。

巨大な海底トンネルを掘る際の水との戦いをリアルに描く。
また、吉永小百合演じる女性とのプラトニックラブを絡める。
最後に杯を酌み交わすシーンでお互いの叶わぬ恋心を抑制的に描く、抱きしめもせず、ましてや不倫に走らないところが昭和の映画。

龍飛岬の住民役が話す津軽弁は違和感があるものの、過酷な自然、建設当時の風景は当時の風景が残っている時にしか撮影できないので、貴重なもの。

また、高倉健と吉永小百合は誰を演じても高倉健と吉永小百合ということを実感。
小林稔侍、三浦友和は若く、森繁久彌、山谷初男、笠智衆は懐かしい。

瀬戸大橋、アクアライン建設も映画にしても良さそうだが、全長54キロの青函トンネルのスケールや困難さには敵わないか。

高倉健演じる主人公は栄転の話を断り、現場を求めてジブラルタル海峡の海底トンネル建設の現場に向かう....。(こんなトンネルあつたかなとwikiで見たところ、まだ構想段階とのこと。)
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