御朱印帳

007/慰めの報酬の御朱印帳のレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.1
死者は復讐を求めない。

ダニエルボンドはユーモアや笑いに欠けてあまり好きではないが、007シリーズ伝統のアクションは、ゴージャスで一級品。
過去の007シリーズを意識してそれまでにないアクションを必ず見せてくれる。
ストーリーは複雑すぎて追うのは大変だが、イタリアのシエラ、ハイチのポルトーフランスをめぐりボリビア、ロシアのカザン、日本人にあまりお馴染みのない世界各地を巡る。

2008年ということで、世界情勢も現在と異なるが、環境問題、イギリスやヨーロッパの苦しいエネルギー事情、ボリビアのラパスの水事情、そしてそれにつけ込む悪党がいることが分かる。

ジェームスボンド役が代わるたびに新たなボンド像を構築し直す。
ダニエルボンドは完全無欠のヒーロー、というよりは心に傷を負い、病的に温かさに欠ける人物として敢えて描かれている。これも英国や現代の置かれた状況からか。
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