もやし畑

アリスのもやし畑のレビュー・感想・評価

アリス(1988年製作の映画)
3.8
不思議の国のアリスは、ファンタジー色が強くてワクワクする作品だと思ってた。この作品を見るまでは。

この作品の不思議の国は、奇妙で不気味で正に悪夢だ。
人形も可愛さなんてカケラもなく、恐ろしい形相をしている。
嫌な効果音とともにぎこちなく、カクカク動く人形たちはこの世界の不気味さをより際立たせる。
そんな世界を黙々と突き進むアリスは無垢であると同時にどこか残酷で、子供特有の狂気を感じてしまった。

見知った作品ではあるけれど、描く人が変わればこうも変わるのかと思った。唯一無二の世界観なので、試しに見てみることをお勧めする。
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