乙郎さん

細雪 ささめゆきの乙郎さんのレビュー・感想・評価

細雪 ささめゆき(1983年製作の映画)
4.5
豪華絢爛な着物や日本の美しい風景。これはまさに失われた日本の姿。でも、かかる音楽は完全に80年代。ちょっとバブルを感じる映画。ラストが原作と違うように思えた。この映画の基本構造は失われるものと変わりゆくもののせめぎ合いであり、原作は宙ぶらりんな感じで終わっていたのだけれど、映画では割合はっきりとした結論を提示しているように思う。とはいえ、あれだけの長編小説をうまく140分にまとめ上げている技術は称賛に値する。
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