たつなみ

裸のジャングルのたつなみのレビュー・感想・評価

裸のジャングル(1966年製作の映画)
4.0
象牙を乱獲する傍若無人な白人どもに原住民たちの怒りが爆発する!
シンプルなストーリーだが、手に汗握るスリリングな展開で楽しめた。

全く装備も無く丸裸の白人男に対し、手に槍や弓矢を持った原住民による人間狩りが始まる。

ジャングルには猛獣や毒ヘビ。
腹が減っても獲物を捕まえることも出来ないし、植物や果実は食べられるものなのか全く分からない。
しかも炎天下の中で水は尽きて来る…。

文明人であるはずの白人はこの極限状態では全くの無力。
逆に追いかける原住民達は容易く食料や水を得ることが出来る。
この白人と原住民の立場の逆転が面白い。
『食人族』の『本当の野蛮人とは一体どちらなのか…』というセリフを思い出した。

町山智浩さんの解説によると、メル・ギブソンの『アポカリプト』は本作の”丸パクリ”らしい。
1つ1つのシーンやカット割りまでも全く同じとのこと。
こりゃ『アポカリプト』も観るしかないな。