秋

パーフェクトブルーの秋のレビュー・感想・評価

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
5.0
自分は生まれる前からインターネットがあり、物心ついたときにはスマホがあった世代だから、インターネットやパソコンがまだあまり人々に普及していない時代の描写が新鮮で面白かった。

夢、現実、ドラマの出来事がごちゃごちゃになって分からなくなっていく展開は幻想小説っぽい。アニメは、実写映像よりも現実と現実じゃないものの境界を曖昧に描けるから、幻想に向いているメディアだなあと思う。

作画が本当に凄い!もう1人の未麻のふわっとした、まるで重さがないような明らかに人間らしくない動きとか、一人一人のキャラクターの表情や顔立ちとか。

最近の作品でよく見るテーマなので、この時代にもう作っているのは先取りしてるなあと思った。
『ラストナイトインソーホー』とかかなり似ている。歌手になりたくて都会にでてきたけど、歌じゃなくて下品な仕事ばかりやるしかなくて、段々心が壊れていき、幻想と現実がごちゃ混ぜになっていく話。
あと、ナタリーポートマンのブラックスワンを思い出した。
秋