秋

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲の秋のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

・風間くんの、懐かしいってそんなにいいものなのかなあ?っていう問いが良い。確かに「懐かしい」って普通に使う言葉だけど、懐かしいってそもそも何だろう?と考えてしまう。
・自分のお母さんとお父さんにも自分と同じように子どもだった時代があるって当たり前のことなんだけど、どうしても不思議な感じがするよねって思った。
・昔はよかったのにとか。大人になんてなりたくない、子どものままでいたい、子どもの頃に戻りたいとか。すごく普遍的で多くの人に刺さるテーマだから名作なんだなあと思った。
・20世紀博の人たちの服のデザインめちゃ良い。レトロフューチャー的な。
・作画の細かさというかモブも含めて人の動きとかやっぱめちゃくちゃ凄い。今見ても思う。特に塔で野原一家が落ちそうになるところの動きとか凄い。
・誰しも昔は良かったのにとか、あの頃に戻りたいとか、現状が嫌で受け入れられないとか思うときはあるけれど、それでもどんなに頑張っても時間は不可逆で昔に戻ることはできないから、なんとか前を向いて未来に生きていかなきゃいけないみたいな話で本当に好き。
・久しぶりに見たけど、やっぱりケンとチャコが悪役なんだけど本当に良いキャラだなあと思う。計画を邪魔しようとする野原一家に対して本気で妨害とか一切しないんだけど、やっぱどこかで本当に過去に戻ることなんか出来ないって分かってるし、誰かに止めてほしかったんじゃないかな?って思う。未来への希望を抱かせてほしかったのだと思う。
・最後のシーンが本当に良過ぎる。
また家族に邪魔された→バンジージャンプずるい!→もうやめた→お股ヒュンてするから?→うん 
てとこ好き。良すぎ。
死にたくない、生きていたいという気持ちはまさに後ろ(過去)じゃなくて前(未来)を向く意志だから。
・大人になんてなりたくない、子どものままでいたいという気持ちは凄くわかるし、やらなきゃいけない事から目を逸らす今の自分に刺さった。でも、子どもの頃に素敵な世界を見せてくれていたのは皆んな大人だったんだなと思う。
秋