フランス映画祭にて。
成長期真っ只中の子供の繊細な心を描いた映画。自分は男の子だと言う女の子のひと夏の姿を追う。
性のギャップに悩む人物の映画は他にもみているけど、わたしが観た中では(本作鑑賞2011年時点で観た中では)これが一番年齢が低いかな。たぶんその悩みを持つ人は小さい頃からそうだったのかもしれない。
だけど、大人になっていくにつれいろいろな制度の不都合にぶつかる前の、「なんとなくそうかもしれない」と目覚めたあたりの時期を一本の映画にしているというのが興味深い。
子供の戯言と思えばそれまでで、さほど深刻には感じないし、家族もわかったうえで生活している。そのうち考えればいいことだと思ってたりするかもしれない。
ロール本人もそんなに大ゴトだとは思ってないだろう。ささいな嘘。
だけど、それが思わぬことを引き起こす。
全編通して親の目線で観てしまった。
こういう場合はどうするのがよいかな?と考えながら。
ロールを演じた子役の子が上手すぎてまるでドキュメンタリーのよう。