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つぐないのsatchanのネタバレレビュー・内容・結末

つぐない(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

子役の女の子の映像きれい。白いワンピースもかわいい。女の子の声や話し方がとても良かった。成人後のブライオニー役の人はあまり印象がないけれど、ラストでまさかあの人になるとは。ラストまで来て、やっと主役はこの人だったんだ。ブライオニーだったんだとわかりました。それまではセシリア(キーラ・ナイトレイ)が主役なのか、ブライオニーが主役なのか、分かりづらい。

冒頭では光が白に反射して回想シーンのような雰囲気。ブライオニーの視点とセシリアの視点が交互に描かれるので、時系列が分かりにくい箇所がありました。あぁ、こういうタイプの作りの映画ねと思いきや、事件が発生して、もしかしてサスペンス映画だったの?と言う雰囲気になります。音楽も緊迫してきて、ロビーが警察に捕まりました。

ともすると突然、ダンケルク風戦争映画に。主役はロビー!みたいな…。ロビーを思うセシリアと、事件の真相が明らかに。そしてラスト、ラブ・ロマンス。だけど、それはブライオニーが作り上げた偽物のストーリー。ブライオニーが贖罪をかなえるための空想物語。そういうことか…。

でもそこが素敵だったかな。

楽しさも見ごたえもあり素晴らしかったんだけど、やや盛り込みすぎのような気がします。ブライオニーとセシリアが個性的で目立ちすぎる。個人的には主役は一人が分かりやすいと思う。全ての俳優に華を持たせると混沌とした結果を招くと感じた。
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