八咫

ギルバート・グレイプの八咫のネタバレレビュー・内容・結末

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

少し前までは私自身がギルバートと同じような立場だったから、この作品みたいな母親の偶然の死で解放されるストーリーじゃないものが観たかった。
母親の死がギルバートの転機になる話であって、恋人との別れですら彼の転機にならなかったところを見ると母親が死んだことで厄介払いで来たって筋書きでしかない。
それでもアーニーを保護し続けないといけないケアラーからは解放されていないのだが。
最後の描き方も、これから彼らがどこに向かっていくのかが見えない。漠然と未来が広がってるぜエンドはティーンまでなら納得できるけど、彼らは成人は迎えているわけで、もっと具体的な筋道が描かれていないと失礼だし希望には見えなかった。

救いの話ではなかったなあ。
ひたすらギルバートがケアラーとして消耗されていて、お荷物1の母親が死んでよかったエンドにしか思えん。

ただ、ディカプリオの演技はすごすぎた。


脚本 3.5
美術 3.5
演技 5
演出 3
チープ感のなさ 3
満足度 1.5
その他(音楽、カメラワーク)
八咫

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