誰かと思えば「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のラッセ・ハルストレム監督。テイストが似ている。
田舎町で亡き父の代わりに一家を支える傍ら知的障害のある弟アーニーの面倒をみているギルバート。制限付きで窮屈な毎日に加え、母親や他の兄妹に多少なりとも不満を抱えた様子。そこに突如現れた旅する女性…。
人物描写と何かが変わっていく空気感がとても丁寧に描かれている。ギルバートが行き詰まりお手上げ状態で起こしてしまった行動は心の叫びそのもの。ジョニー・デップにしろレオナルド・ディカプリオにしろ役に命を吹き込む才には目を見張るものがあった。
終盤兄妹で下した結論に少々興醒めしてしまった結果気持ちに刺さる映画でなくなってしまった…