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ドライビング Miss デイジーのmiiのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
3.8
高齢のデイジー(ジェシカ・タンディ)は 自分が運転する車を突っ込んでしまい
息子ブーリー(ダン・エイクロイド)は 彼女に運転手をつける事にする。

黒人のホーク(モーガン・フリーマン)が運転手として雇われたが
デイジーは高圧的で
何を言ってもシャットアウト。

そんな彼女でも 良い所もある。
夫の墓参りを欠かさない事。
リッチである事をひけらかさない事。
文字の読めないホークに 教える事。

根は優しいのだけど
素直に出す事ができない。
つい 毒舌になってしまうみたい。

ホークは根気強く彼女に接していて
少しずつ彼女は心を開いていく。

ダンエンクロイドが母親とは真反対の温和なキャラクターで
作品を和ませている。

ユダヤ人のデイジーと黒人のホークであるから
2人は差別を受けた経験もあり
「悲劇は 沈黙と無関心である」というキング牧師の言葉。
終盤でデイジーは彼を友人だと発したけど
彼女に食事を食べさせてあげるという構図が
ホークの優しさとも見れるし
主人に仕えるようで なんら変わっていないとも見て取れるんだよね。

友人として彼女を訪ねているのであれば
お給料は受け取らないないよなぁ···

主従関係を越えた関係に見せかけて
実はやんわりと根強い差別を見せているようで
微妙な引っ掛かりが残る作品だったな。
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