テキサス〜メキシコのひと続きの荒野を馬で駆け抜け、ステレオタイプにアメリカ南部と中米の文化の対比を見せながら紡ぐビターなカウボーイ冒険譚、とでも言おうか。
神はいると思うか、天国や地獄は存在するか、なんてカビ臭いくらい青臭い問いで始まり、騎乗でたなびくペネロペの黒髪は馬のたてがみのようで、メキシカンハードボイルドなムショ生活まで送り、顔に傷つけて帰ってくる。
まあ、筋書きをあんまり言っちゃうと元も子もないし、今時じゃないけどクラシック感があるわけでもない中途半端な時代感であるのは確か。
でも割と生真面目に作られてて演技も良く、地味ではあるけど面白かった。
こう観るとマット・デイモンて物凄いイケメンてわけじゃないけど華のある、良い役者だな。
ペネロペの変わらなさも凄いけど。
見どころある割にはちょっと皆さん評価低すぎるんじゃないかと。