シネフィルmonk

素晴らしき戦争のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

素晴らしき戦争(1969年製作の映画)
3.6
セルビアによるオーストリア皇太子暗殺事件を契機として幕を開けた第一次世界大戦を替え歌、ミュージカル風に皮肉を込めて描いた反戦映画。渋い俳優だったリチャード・アッテンボローの監督第1作。

歌あり、ダンスあり、コミカルなシーンあり、一見戦争を賛美するように思えるが、内容は真逆。戦争を卓上でゲームの駆け引きのように利益をあげる軍需資本家や勲章や名誉を得る将軍らに痛烈な批判を込め、否応なしに戦争に動員されていく庶民の様子が対照的に描かれる。舞台劇の映画化で、イギリス人から見た戦争への批判をミュージカル仕立てで映画に込めた一作。

出演者はローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソン、ジョン・ギールグッド、ジョン・ミルズ、ケネス・モア、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ダーク・ボガードら実に豪華です。双葉十三郎氏の #ミュージカル洋画ぼくの500本 紹介作。
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